【全国】全国のショッピングセンターでブースター接種のキャンペーン実施
ドイツ小売業連盟(HDE)は12月2日~4日の3日間、全国45か所のショッピングセンターにて、ブースター接種の実施を行うと発表した。買い物客を対象にした接種キャンペーンはこれまでにもスーパーマーケットの駐車場やショッピングセンター内で行われており、敢えて医者に行ってまで接種をする気がない、迷っている、接種できるかかりつけの医者がいないといった人を中心に、これまで25万本の接種を実現してきた。
第四波の新型コロナの感染拡大に歯止めがきかずロックダウンが討議される中、小売業連盟独自のキャンペーン「Leben statt Lockdown」 (ロックダウンではなく生活を)の一環での3日間のブースター接種提供は、コロナパンデミックで継続して損害を被り、クリスマス前のロックダウンをどうしても避けたいという小売業者の切実な声を反映する。参加するショッピングセンターのリストはこちらから。尚、ブースター接種ではなく、第一回、二回目の接種も可能である。
参考:https://www.leben-statt-lockdown.de/
11月18日、メルケル首相と連邦各州首相による協議の結果、ドイツ全国一律の包括的な新たな措置が合意されました(3段階の各連邦州の入院率に応じた制限措置、ブースター接種を含むワクチン接種のさらなる促進等)。制限措置の基準となる入院率とは、過去7日間の人口10万人あたりの新規入院者数で、この数値が3以上、6以上、9以上になるかで2Gプラス、2G、あるいは3Gか区別される。州の間の格差は、最小値のニーダーザクセン州(2.70)からチューリンゲン州(18.58)と非常に大きい(11月24日時点)。詳細は在ドイツ日本国大使館が常に更新する「ドイツ国内の防疫措置(行動制限)」のサイト、及び「各州の防疫措置」をご覧ください。
出典:https://www.bundesregierung.de/breg-de/suche/corona-mpk-1980850
外務省からの支援による事業「チームオレンジ・ドイツ~コロナに負けない安心の老後のために」の一環で11月21日(日)、オンライン講演会「新型コロナ:ドイツの現状と今後のゆくえ」が開催されました。11月に入ってドイツ全国で新規感染者が増加しているというタイミングもあり、370名が参加されました。JAMSNETドイツの代表の馬場恒春先生と、同じく内科医の森由紀子先生の講演は好評で、その内容の濃さが期待以上であったという感想を多くいただきました。中でもブースター接種と呼ばれる再接種、12歳以下の子どもの接種、ワクチンの副作用に関する関心は高く、50件以上の質問が集まりました。講演の内容は12月に入ってから、当サイトに公開しますので、どうぞお楽しみに。
それまで待てない方は、ドイツ連邦健康相Spahnのライブトークに参加をされてはいかがでしょうか。次回は11月27日14時で、テーマはブースター接種です。詳細はこちらから。
新型コロナウィルスによる新規感染の7日間指数をみると、現在の第四波で感染率が一番高いのは5歳から14歳の学童(小中学生)である。この年齢グループでは夏休みが終了してから、新規感染者数が増加している。これは、学校で行われる週2~3回の迅速検査によって、無症状の感染者が他の年齢グループよりも発見されやすいこと。加えて、接種を受けてない12歳以下の児童は日常、互いに身体接触を持つことが多いのが、その原因とされる。尚、この傾向は春の第三波にも見られたことである。ベルリンの日刊紙 Morgenpost は年齢グループ毎の7日間指数を時系列でグラフ化し、州別の数値の表示も可能にしている。
接種常任委員会STIKOは11月18日、RNAメッセンジャーワクチン接種者の第三回目の接種推奨対象者を18歳以上に拡大した。但し、70歳以上の者、介護施設や医療機関従事者で利用者に接触する職種の者、高齢者施設・介護施設入所者、免疫不全者は優先されるべきであること。同時に未接種者の一回目の接種も早急に行われるべきであることを強調する。第2回目の接種との間隔は6か月置くべきでるが、個々の必要性やワクチンのキャパシティ次第では期間短縮も可能とする。その前のワクチンが何であっても、再接種はRNAメッセンジャーワクチン(BionTechかModerna)でなければならない。
同時に、妊婦も妊娠初期を過ぎた第2トリメスター(13週~)からは接種を受けることがすすめられている。
出典:https://www.rki.de/DE/Content/Kommissionen/STIKO/Empfehlungen/PM_2021-11-18.html
ベルリン州健康省の発表によれば、BionTechやModernaのワクチン接種者は2回目の接種後5か月経過していれば、3回目の接種が受けられるようになった(Johnson&Johnson接種者は4週間後)。接種常任委員会(STIKO)は70歳以上の者、介護施設や医療機関の従事者、高齢者施設の入所者など限定したグループの接種をすすめていたが、11月18日の発表で18歳以上の者全員への接種勧告に方針を変えた。
ベルリンでは既に今週から二つの接種センター(Messeと Flughafen Tegel)が3回目の接種者で混雑し、長蛇の列ができている。ホームドクターでの接種も可能ではあるが、当初の3000の開業医の内、1000人しか新型コロナウィルスのワクチン接種を行っていないため、接種センターでの接種は今後も増える見込みである。予約なしでも接種は受けられるが、長時間の待ち時間を避けるためには、予約をしておく方がよいとのこと。接種センターの予約はこちらから。(注:予約状況をカレンダーで確認できるが、例えばBionTechでの再接種は11月19日現在で一か月待ち状態)尚、予約なしの待ち時間状況は、このサイト(中央の信号)で確認できる。
それ以外には、ベルリンの各地で、州のワクチン接種キャンペーンの一環として以下の移動接種ステーション(バス)が一時間に20名まで、予約なしの接種を行っている。日程と場所はhttps://wirhelfenberlin.de/で常に更新されている。滞在資格やドイツの健康保険がなくても、接種そのものは可能である。但し、デジタル接種証明の発行のためには何らかの身分証明を持参すること。
新型コロナウィルスのワクチン接種を推進すべく10月半ば、Bürgertest(市民検査)とよばれるコロナ抗原迅速検査が有料化されていた。ドイツ連邦健康省は、ワクチン接種を受けていても有効性を発揮するまでに時間がかかるため、ワクチン接種をこれまで通りに推進しながらも、感染拡大防止のための市民検査の無料再導入を決定した。全国の検査所は州ごとにこちらから検索できる。
ドイツ連邦健康大臣シュパーンは次期与党連立政党と合意の下、11月15日(月)から無料のコロナ検査の再開を行うことを予告した。「市民検査」とよばれ、週に一度の割合で無症状の市民が無料で受けることができたコロナ抗原迅速検査は10月半ば、ワクチン接種者を増やすという目的で有料化された。以降、検査には一回約15ユーロの費用がかかっていたが、ドイツの感染者数が日々増える中、検査費用が払えないために検査を受けられない人がいてはならない、と再導入に踏み切ることになった。この規則は、政令の改正後、来週から来年3月末まで有効となる。
ベルリン州では今後、30歳以下の者と年齢に関わらず妊婦には原則的に、バイオンテック社のワクチンを接種することが決定した。これは、その前の接種がバイオンテックではなくても、適用される。ワクチンの認可局であるパウル=エアリヒ研究所のデータによれば、若年層ではモデルナ社のワクチン接種後、心筋炎や心膜炎に発症するケースがバイオンテックのワクチンよりも多いことが判明したからである。妊婦についてはデータがないが、常任接種委員会(STIKO)は年齢に関わらず、バイオンテックのワクチンを勧めている。(出典はこちら)
ベルリン州では直近7日間の人口10万人当たりのコロナ感染者数が、227.8(10月はじめは74.4)まで上昇している。今後の感染者の増加と病院の集中治療室のキャパシティ不足を見込んだ州政府は11月10日、来る15日月曜日から、2Gルールを拡大することを決定した。2Gルールの下では、ワクチン接種を完了しているか、または快復していることの証明が必要である。これまでは屋内のダンスイベントには2Gが義務づけられていたが、10日からはこれに加え、ヘアサロンやビューティサロンなどの美容業、屋内のレストラン、宿泊施設、文化イベント(映画館、シアター、博物館、ギャラリーなど)、スポーツ施設、サウナや温泉、動物園や植物園の屋内スペースにも適用されることになった。プライベートの集まりも屋内で20人以上が集まる場合は、2G適用となる。18歳以下の者、医学上の理由から接種を受けることができない者は引き続き、陰性証明でこれらの屋内施設を利用できる。
屋外イベントは参加者が2000人を超えた場合は、2Gルールの適用となる。病院従事者で患者に直接接する者は接種、快復しているか、毎日検査を受けなければならない。これらの規定は11月28日まで有効とされる。
Booster ImpfungともよばれるメッセンジャーRNAワクチン再接種は常任接種委員会(STIKO)によれば、70歳以上の者、介護施設入居者、介護医療従事者、重症化の危険性がある者、Janssenワクチン接種者に対して勧められている。70歳以下でも再接種をすべきであると、連邦健康大臣Spahnが公言して物議を醸しているが、ベルリン州では、STIKOの対象グループ以外で接種を受けられるのは、感染のリスクが高いと判断される者。再接種に関してはかかりつけ医で接種を受けられるが、それ以外にも、ベルリンに二か所残されたImpfzentren(要予約)やショッピングセンター内に設けられた接種コーナー(予約不要)などでは無料で再接種を受けることができる。但し、条件は2回目の接種から最低6か月経過していること(Johnson&Johnson接種者は一回目の接種の4週間後)。また2回の接種後にコロナウィルスに感染した者は3回目の接種は不要とされる。ベルリンの接種センターのリストはこちらから。
ロバート=コッホ研究所のワクチン接種に関するFAQはこちら(2021/11/02更新)。
チームオレンジ・ドイツの事業の一環で、日本語話者を対象とした電話サービス Silbernetz-Freund*inのボランティア 講習が終了し、12名のボランティアが誕生しました 。それに先立って、Silbernetz と協力協定の締結が行われました。
Silbernetz は 2018 年、ベルリンで開設された孤独な高齢者のためのホットラインです。ベルリンで始 まった Silbernetz は 2020 年 3 月ドイツ全域にサービスを拡大し、これまでに 20 万件もの電話を受けています。ホットラインにかかってくる電話で一番多いのが、「とにかく誰かと話したい」という 60 歳以上で 一人暮らしの方々だとか・・・。
日本語を話したくても住んでいる地域に誰もいない/子どもが近所に住んでいるけど忙しくて話し相手 になってくれない/ドイツ語で会話をするドイツ人の夫や子どもに自分のことをわかってもらえない/人の噂 になるのが嫌で日本人の友人に心を打ち明けられない/退職したらドイツ語を話すのが億劫になってきた などなど、邦人高齢者の抱える「孤独」は、決して一人暮らしなど物理的な原因だけによるものではありま せん。肩の力を抜いて、とりとめもない話を日本語で気軽にできる環境というのは、いくらドイツ社会に馴染んでいても、心身の健康には実はとても大事 なものなのです。
このようなニーズに応えて、Silbernetz のサービ スを日本語話者にお届けするべく、協力関係が成 立しました。Silbernetz はボランティアの講習・登 録・斡旋を、デーヤック友の会はボランティアの募 集及び邦人対象の広報活動を担います。
Silbernetz-Freund*inというのは、決まったボランティアが週に一度、電話の話し相手になるサービスです。60 歳以上であれば、誰でもご利用いただけま す。会員の方であってもご利用の際に本名を伝え る必要はありません。(Silbernetz 事務局に対 しては、本名での登録は必要ですが、それをデーヤ ックが知ることはありません。)マッチング(「音楽の話がしたい」「他州の人がい い」「同世代の女性希望」など)を経て担当のボラ ンティアが決まっても、互いに相性が合わなければ 継続する義務はありません。また、頻度や話す時 間も一緒に決めていただくことが原則です。
このサービスを通じ、日本語による正しい情報の提供や早期支援が行われることを願います。ご利用を希望の方は、Silbernetzのホットライン 0800 4 70 80 90(ドイツ語)に電話をして、「Ich möchte eine japanische Silbernetz-Freund*in」と伝えるか、ボランティア担当のMayさんに直接メールを送っていただくこともできます。その後、利用者登録の手続きとなります。
ご不明な点や質問がありましたら、シュペネマンまでご連絡ください。メールでも電話 0173 217 5058でも可です。