備えファイル・モニター募集!
発行から2年余り経ち、備えファイルはおかげさまで、約1600回(20ファイル 計3万回)ダウンロードされてきました。日本とドイツの制度に見合ったファイルであることを目指すものの、その制度も常に変わっています。そこで、内容で更新すべきところ、そして使い勝手が悪いところを改訂する予定です。既にご利用の方、これから利用してみたい方も含め、モニターを5名募集します。使用感、個人的な感想や効果、改善点をお伝えください。
モニターとなり、まだファイルを所持されていない方には、備えファイル一式を郵送いたします。そして、記入の上でお悩みのことや老後をめぐっての個人的な質問にもお答えします。
お問い合わせ・申し込みは:spennemann@dejak-tomonokai.de まで
2022年8月に改訂第二版として発行された冊子「ドイツ送る老後」は以降、増刷の際には介護保険の給付額や制度の変更点を更新してまいりました。この度、2025年1月からの変更を盛り込んだ第五刷が完成しました。冊子の内容に沿った講演会(対面/オンライン可)を希望される場合は、ご相談ください。会場と参加者(最低人数10名)の準備をいただければ、こちらから出張講演もご提供します。
冊子の詳細はこちらをご参照ください。
ベルリンで毎月第四金曜日に催されるふらっとサロン。4月は、デーヤック発行の冊子「ドイツで送る老後」の改訂に伴い(介護給付額など、2025年の介護保険の変更点を更新)、詳細にわたる内容から、今知っておくべきポイントとしてシュペネマン望代表が、1時間に集約して紹介しました。
病気になったり、介護やサポート、引越などが必要になってから慌てないよう、元気なうちに「前もって」知っておいてほしい情報、今から最低限しておくべきこと――要点に絞った講習は「わかりやすかった」と大変好評で、法的備えや高齢時の住まいなどについて、参加者からも具体的な質問がたくさん飛び出しました。

今回は参加したのは32歳から86歳までの25名。講習のあとは、デーヤック・ベルリンの料理長、田中裕美さんによる、春らしいアスパラご飯とお味噌汁に加え、各自持ち寄ったおかずで賑やかに昼食会を楽しみました。
「ドイツで送る老後」の内容について、詳しく知りたい方はぜひ冊子の紹介ページをご覧ください。
5月(30日)のふらっとサロンには、起業が増えている葬儀業界から、若手の業者を講師に招く予定です。詳細は活動予定カレンダーにて、後日ご案内します。
NRW州の4月の対面の集まりは、カキラ体操でした。カキラのベルリン支部長さんの菅田珠貴さんがNRWにいらっしゃる機会にお願いして、デュッセルドルフに寄っていただきました。
まずはカキラの発祥、考え方や名前の由来について説明していただき、その後、体を動かしました。一つ一つの動きを丁寧に教えていただきながらゆっくり運動しました。力を入れず、踏ん張らずにろっ骨を少しずつ動かす動き、最後には歌いながら、そしてお手玉の手触りも楽しみ、終わった後には体が暖かく軽くなっていました。
体操の後は、しばらく続いた雨の後の好天に恵まれて太陽の降り注ぐ中を、ぶらぶらとおしゃべりしながらお昼ご飯を食べにいきました。おいしいものを食べて大いに笑い、楽しい時間を過ごしました。
去る9月28日、デュッセルドルフの日本クラブで第1回デーヤック全国大会が開かれました。午前の部では日本エンドオブライフケア学会理事長の長江弘子先生を講師にお招きし、「かたろう~自分らしい生き方~」というタイトルでお話をしていただいた後、レッツトークカードを使って、自分が何を大切にして生きたいか、参加者同士で語り合いました。
自分のことというのは、わかっているようで案外知らないもの。自身にあらためて問いかけ、「今の自分にとって大切なこと」を明らかにしておくことは、とても重要です。医療やケアが必要になった時、自分は第一に何を望むのか。自分の信念や価値観、希望などをケアしてくれる人に伝えておくことが、最期まで尊厳をもって人生をまっとうすることにつながります。

ドイツに暮らすアジア系シニアが、気軽に立ち寄り、母語での交流を楽しむことができる“居場所づくり”を目的に、昨秋ベルリンでスタートした集い「茶Cha」。約1年の試行期間を経て、この9月12日に、正式オープニングイベントが開催されました。
会場であるシャルロッテンブルクの地区センターDIVANには、80人近い参加者が集まり、広々とした多目的スペースが満員となる盛会ぶり。複数のアジア系コミュニティが共催するシニアの集いは、ドイツの行政からも注目を受け、ベルリン州の次官をはじめ、「多文化共生」問題の専門家たちが、来賓として名を連ねました。日本国大使館城戸領事にもご参加いただき、なごやかな雰囲気の中、祝辞のリレーが行われました。
同じ母語を話す人同士集まって、自分の経験や悩みを語り合える”セーフ・スペース”の存在はとても重要です。言葉も来し方も違う3つの国のコミュニティが、難しい歴史的体験がありながらも、こうして共に集い、交流し合っているのは、大変意義深いこと。ベルリンの数多のコミュニティにとって明るい兆しといえる試みです!
ベルリン州政府「統合・反差別・多様性」担当次官ランデロ氏
孤立と孤独が世界共通の問題となる中、このように人が集う場所があるのは、大変心強いことです。日本の高齢者を支援するために始まった催しが、国籍や文化を超えた集まりに大きく発展したのは、デーヤック友の会の日々の活動と努力の賜物。感謝と敬意を表するとともに、「茶Cha」が、すべての高齢者にとって憩いの場となり、孤独に悩む方が少しでもなくなることを祈ります
在ドイツ日本国大使館 城戸領事
スピーチに続いては、アンサンブルMe-Oto(ピアノ小宮尚子氏、ホルン平田稔氏)による二重奏と、韓国人(元)看護師コーラスHeRo-Chorの演奏が行われました。「アリラン」の合唱では、指揮を務める牧師さんにリードされ、皆が(ゲストの方々も!)手を取り合い、リフレインに合わせて腕を揺らして、宴会のようなムードに。そこ此処に笑顔が溢れ、会場が一体となった瞬間でした。


演奏の後は、ティータイムとなり、久しぶりに会う人々や、初めて会った人同士、美味しいものをつまみながら、会話の輪が広がります。デーヤックほか、ボランティア・チームの協力で、ビュッフェには、お団子やあんパン、韓国海苔巻きやチヂミ、ベトナムの春巻き……など、それぞれの故郷の味がずらりと並びました。
ここで、シュペネマン会長が改めて「茶Cha」の活動内容を紹介し、今後はさらに他のアジアコミュニティにも参加を呼びかけていきたい、との抱負を語りました。
そして、イベントはいよいよクライマックス。「茶Cha 」の人気プログラムである「椅子カキラ」の時間です。日本生まれの肋骨体操「カキラ」を指導してくださるのは、デーヤックの催し物でおなじみの菅田珠貴さん。皆の共通語であるドイツ語で動きを説明する珠貴さんに、韓国の参加者から「日本語ではどう言いますか?」という質問が飛び出し、参加者全員が「オスー」「ヒクー」と元気に声を合わせて、再び会場が一つになりました。


国を超えての交流が自然に生まれ、和気藹々とした雰囲気で進行したオープニングイベントは、参加者の皆さんに大変喜んでいただいただけでなく、デーヤックの活動をドイツの行政機関にアピールする良い機会ともなりました。
「移民・統合政策に関して難しい懸案が山積する中、今日は心温まる時間を過ごすことができました。素晴らしいイニシアチブに感謝します」——そう語るランデロ次官はじめ、来賓の皆様から、口々に「茶Cha」のこれからの活動に対する温かい声援をいただきました。(ベルリン・重松えり子)
※「茶Cha」は、毎月第二木曜日の14:00〜16:00開催。おしゃべりやゲーム、カキラ体操などを楽しむほか、生活相談にも応じています。
認知症のご家族がいる方、自宅でまさに介護中の方、もしかすると家族が認知症なのでは……と気になっている方など、周囲に日本語で相談できる「仲間」がいない方々のための交流の場です。似たような立場の方たちと、日本語で思うまま話し合ってみませんか。
Zoomでは匿名やニックネームでの参加も可能です。無理に話をする必要はなく、まずは皆さんの話を聞くだけでも構いません。ただ、話しやすい雰囲気をつくるため、カメラはオンでご参加ください。
4回目となりますオンライン家族の会は、日時:9月22日(日) (10時半〜12時)です。9月20日までに、エアビック妙子 erwig@dejak-tomonokai.de宛お申し込みください。
デーヤック友の会の会員で、これまでに何度も講演会の講師をお務めの神田英明先生の渡独に際し、2024年8月後半から9月前半にかけ、ミュンヘン、フランクフルト、フライブルク、ベルリン、デュッセルドルフにて勉強会「安心老後のために在独邦人が知っておきたい 日本の法律事情」が開催されます。
ドイツで老後を迎えるであろう私たち、日本に住む親族のいる私たち。日本にある不動産、銀行口座、マイナンバー、介護する側・される側、相続する側・される側。
いろんな立場から気にはなりつつ、調べるには至っていないこと。
調べてみたものの、いま一つ分からないままになっていること。
神田先生に日頃の疑問や不安をぶつけ、すっきりしませんか。
神田先生プロフィール:明治大学専任講師、東京弁護士会弁護士・通知税理士。教え子弁護士100人超。ミュンヘンに3年ほど在住。コロナ禍中、一時帰国できない在外邦人のために精力的に全世界規模でオンライン講演を多数開催し、以降、様々な在外邦人を支援するプロジェクトに取り取り組む
詳細は活動予定一覧をご参照ください。
認知症のご家族がいる方、自宅でまさに介護中の方、もしかすると家族が認知症なのでは……と気になっている方など、周囲に日本語で相談できる「仲間」がいない方々のための交流の場です。似たような立場の方たちと、日本語で思うまま話し合ってみませんか。
Zoomでは匿名やニックネームでの参加も可能です。無理に話をする必要はなく、まずは皆さんの話を聞くだけでも構いません。ただ、話しやすい雰囲気をつくるため、カメラはオンでご参加ください。
3回目となりますオンライン家族の会は、日時:7月7日(日)10時半~12時の開催です。申し込み・お問い合わせは7月5日まで、エアビック妙子 erwig@dejak-tomonokai.deまで。
バーデン=ヴュルテムベルク州アルツハイマー協会制作の認知症の方とのコミュニケーションをテーマにした動画「Durch den Nebel (霧を抜けて)」の日本語版が完成し、Youtubeにて公開されました。同州の会員たちのイニシアチブにより翻訳され、アルツハイマー協会がTechniker Krankenkasseの助成を受けて、実現の運びとなったものです。認知症の方からみた霧にまみれた世界、そして、コミュニケーションの鍵とは何かを教えてくれます。

デーヤック友の会のフライヤーが改訂されました。お知り合いやご友人に会の紹介をしたい、あるいは店頭に置いていただける方はご連絡ください。必要な部数を郵送します。PDF版はこちらをご覧ください。
注文はmail@dejak-tomonokai.de 、あるいは電話(0152 5268 0596)でどうぞ。
医療従事者のネットワーク JAMSNET は世界中に存在しますが、医療・健康のみならず、高齢者支援にも携わる加盟団体が少なくありません。2021 年 2 月には、世界中の地域間の連携を強化すべく「高齢者支援ネットワーク」が立ち上がり、デーヤック友の会はドイツの「世話人」として当初から参加してきました。移民の歴史の長い北米の高齢者事情、あるいは世界共通の課題として、日本に住む家族の遠隔支援に取り組むなど、毎月の定例会からは多くを学ぶことができます。この度、本ネットワークのホームページが公開されました。年末までにはドイツで高齢者支援に取り組む団体の追加、ドイツのイベントの掲載も予定しています。
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