【ベルリン】ダンスシアター「HIROs LIED」チケット予約受付開始
「HIROs LIED」はベルリンのデイケアで出会った日本人女性を通して異国で老いを迎えることを意識し出したという、ベルリン在住の演出家・前納依里子さんによる作品で、同じくベルリンを拠点に世界的に活躍される舞踏ダンサーの吉岡由美子さんが主役を演じられます。(吉岡さんはデーヤックの会員として、会の活動を応援してくださっています。)
2年前、コロナ禍の入場制限がある中初演されて以来、初めての再演が決まり、チケット予約が始まりました。予約いただいたチケットは公演当日に劇場にて現金でお支払いいただきます。
予約をご希望の方は、希望の公演日、ご氏名、枚数をこちら(yorikomaeno@outlook.com)まで、お知らせください。その後担当より、予約確認のメールが届きます。
日程: ① 2023年6月10日(土) 20時~、② 6月11(日)17時~(所要時間約60分)
場所: theaterforum kreuzberg | Eisenbahnstraße 21、10997 Berlin(U 1, U-Bhf-Görlitzer Bhf か Schlesisches Tor、Bus 165/265, Eisenbahnstraße)
チケット: 大人15ユーロ、 割引12ユーロ
本公演は、演出の前納依里子さん、デーヤック友の会、独日協会ベルリン、Fachstelle für pflegende Angehörige (Diakonie Berlin-Stadtmitte)、 Zentrale Anlaufstelle Hospiz (Unionhilfswerk)の共催で実現の運びとなりました。しかし、必要な費用を賄うためにはチケット収入だけでは足りず、寄付を募っています。(寄付をいただいた方には、税控除のための寄付証明書を発行いたしますので、必要な方は、メールでご連絡ください)
写真:『HIROs LIED』より/photo by Dieter Hartwig
デーヤック友の会と60歳以上のシニアを対象にしたホットラインSilbernetzとの提携が本日11月1日、2周年を迎えました。この提携下、Silbernetzで講習を受け、登録された日本語ボランティアが、Silbernetz-Freund*inという特定のボランティアによる毎週の電話おしゃべりサービスを提供しています。
日本語で話をしたいけど、周辺に日本語を話す人が全くいない、家族や友人には話せないことがある、肩の凝らない距離での付き合いを求めている、といった動機でこれまで、何名かの方がSilbernetz-Freundschaftをご利用されてきました。匿名ということで、最初は抵抗があるという方もいらっしゃいますが、「匿名」だからこそ話せる内容もあるかもしれません。また、電話で意気投合し、Silbernetzを卒業して、実際に友人関係を築かれた方もいらっしゃいます。ドイツでは、決して日本語環境のある都市部にお住まいの方ばかりではありません。自分は日本語など不要と思われていても、話してみてわかる母語の良さもあります。日々感じたこと、懐かしい風景、趣味の話など、あなたも自分だけの日本語でのおしゃべり相手を見つけませんか。
ご利用できるのは60歳以上の方です。お申込みは電話(日本語:0173/2175058、ドイツ語:0800 4708090)でどうぞ。
デーヤック友の会の代表であるシュペネマン望氏が外務大臣賞を受賞し、去る10月24日にベルリンの在ドイツ日本国大使館にて表彰式が行われました。これは、2018年に早逝した前代表の渡辺レグナー嘉子の遺志を引き継いだシュペネマン氏が代表として会を牽引する、その顕著な活動ぶりが日ごろより高く評価され、会の設立10周年を機に表彰に至ったものです。
表彰式では、柳秀直特命全権大使より「同会や同会を連携するドイツ全国や各地で活躍する日本人支援団体の活動に敬意を表し、大使館として今後も協力を惜しまない」とのお言葉を受け、シュペネマン氏が今回の表彰を可能にした会員やボランティア、JAMSNETドイツをはじめとする協力団体の支援に感謝の念を述べると共に、表彰を会の今後の更なる発展の糧とすることを約束しました。
「シュペネマン氏の誠心誠意の尽力を身近に見てきた役員として、表彰式に同席しその場で喜びを分かちあうことができたことは大変光栄です。この喜びを更に会員の皆様と分かち合いたいと願います。」(副代表 札谷緑)
「JAMSNET副代表の柏原さんからの祝辞では、宮沢賢治の「雨ニモマケズ、風ニモマケズ」が引用されましたが、今は亡き渡辺さんと望さんの弛まぬ尽力、そしてずっと側で支え続けておられる役員の皆さんへ感謝の気持ちで一杯になりました。」(バイエルン州地区代表 衣川富士子)
大使館サイトには、「大使の活動」で以下のように掲載されました。
独:https://www.de.emb-japan.go.jp/itpr_de/uberuns_termine.html
和:https://www.de.emb-japan.go.jp/itpr_ja/uberuns_termine.html
(写真提供:在ドイツ日本国大使館)
2021年、日本国外務省の支援にて全国10か所にチームオレンジが立ち上がりました。チームオレンジはそれぞれの地域で認知症の方、お一人暮らしの方、日本語環境から孤立した方やそのご家族を見守るネットワークを築き、必要に応じて、早期に専門的な支援につなげることを目的としています。
この度、ハンブルク友の会とエルベ独日フォーラムのご協力の下、ハンブルクとその周辺地域を対象としたチームオレンジを立ち上げる運びとなり、メンバー(ボランティア)を募集しています。特別な資格や経験は必要ありませんが、「認知症サポーター養成講座」(90分、オンライン有)を修了していただくことが条件です。メンバーとして参加される方は、全国のチームを対象とした研修(すべてオンライン)に参加していただくことで、ドイツ各地のボランティアとつながることもできます。定期的な安否確認、外出時の同行、お話し相手など活動の内容はチームが決めていきます。
あなたもチームのメンバーとなって、一緒に活動しませんか?
お問い合わせはシュペネマン(メール:spennemann@dejak-tomonokai.de、電話 :0173-2175058)まで。
尚、他の地域でも継続してメンバーを募集しています。お住まいの地域にチームがあるかは、こちらをご覧ください。
去る3月27日、AMF2020(旧:国際結婚を考える会)の主催で、デーヤック友の会の会員でもある神田英明先生(弁護士・明治大学講師)の解説により、「親の相続って?自分でやってみた!―海外からの日本の相続ー」というオンラインイベントが開催されました。最近日本で親の相続を経験した渋谷次郎さんがお話をされ、各ポイントごとに神田先生が説明をされたイベントの録画が限定的に共有されていましたが、好評につき、この度、6月20日までの期間限定で一般公開となりました。お見逃しの方は、この機会にぜひどうぞご視聴ください。
録画や渋谷次郎さん自作の相続フローはには、こちらからどうぞ:https://note.com/amf2020/n/n3ad839449914
デーヤック友の会設立10周年記念のお楽しみ企画、俳句川柳大会にご投稿いただいた句をご披露する特設ページができました。ふーむ、とうなずいたり、くすっと笑ったり…。日本語の表現力を再認識し、これを味わうことができる自分の頭や心を楽しんでみませんか。そしてぜひご自分も一句、作ってみてください。意外と難しくおもしろいものです。
作品のご投稿はこちらのフォームから、またはメールで hanada[a]dejak-tomonokai.de へ、お願いいたします。もちろんペンネームでのご投稿も歓迎します。今年年末まで、お一人何句でも何度でも投稿可能です。奮ってご参加ください!
デーヤック友の会では2021年夏から全国10か所に「チームオレンジ」を立ち上げ、認知症の方やご家族、あるいは一人暮らしで周囲に頼れる人がいない方などの早期支援につなげることができるようネットワークを築いてきました。それでもドイツ中に住む邦人高齢者の方々に会の存在を伝え、サービス利用につなげていくことは、決して容易なことではありません。
そこで2022年から、日本食料品店、書店、レストラン、医療機関、ヘアサロン、旅行代理店などを対象に、チームオレンジに積極的にご協力いただけるパートナー(事業所)を募集しています。ご高齢のお客様に積極的に「お声がけ」して、近くのチームオレンジをご紹介していただいたり、パンフ配布にご協力いただいたり、いろいろな形での協力が可能です。
ご登録いただいた事業所は、会のサイトの特設コーナーに「チームオレンジ応援パートナー」として名称を掲載し、写真・連絡先と簡単な紹介文を公開させていただきます。
加えて、従業員やご友人など4人以上の参加者が集まれば、「認知症サポーター養成講習」(90分)をご希望の場所(オンライン/対面両方可)や時間帯でご提供します。
ご自分のお店、勤め先など該当する事業所をご存知の方はどうぞご連絡ください。 お問い合わせはmail@dejak-tomonokai.de まで。
外務省からの支援による事業「チームオレンジ・ドイツ~コロナに負けない安心の老後のために」の一環で11月21日(日)に開催されたオンライン講演会「新型コロナ:ドイツの現状と今後のゆくえ」から早や2週間。新規の変異株オミクロンが登場し、ドイツでは全国的な2Gルールが適用されるなど、この2週間の間にも大きな変化が次々とありました。
あくまでも現時点でわかっていること、という注釈付きですが、今の状況を正しく理解していただくため、講師の馬場恒春先生と森由紀子先生のご了承をいただいて、講演の内容をまとめました。以下より閲覧、あるいはダウンロードいただけます。
講演『新型コロナのこれだけは知っておこう』(講師:馬場恒春先生)
講演『ポスト(ウィズ)コロナの感染症予防』講師:森由紀子先生)
去る12月10日、連邦議会と連邦参議院は、施設を対象とした新型コロナワクチンの接種義務を可能にする連邦感染防止法の改正を可決した。対象となるのは以下の施設の従事者(正規被雇用者以外には事務職、受付、清掃などサービス、派遣職員、フリーランサー、ボランティアも含む)である。対象となる者は2022年の3月1日までには2回目の接種を終え、遅くとも3月15日までには雇用者に対し、接種証明の提示をしなければならない。
対象となるのは:病院、リハビリ施設、介護施設、高齢者施設、障がい者施設、デイクリニック、訪問介護サービス、訪問集中介護サービス、医院、歯科医院など治療が行われる医院、外来手術センター、透析施設、出産施設、保健所、救急サービス など
従業員が接種証明を提示できない場合、雇用者は管轄の保健局への通告義務がある。尚、これらの施設の利用者、入居者、患者や訪問者は対象外である。
2021年12月8日水曜日からベルリン州ではコロナの新規感染拡大を防止すべく、イベントやプライベートの面での制限が強化される。クリスマスマーケットではこれまでの2G(接種者か恢復者のみ許可)に加え、マスクの着用が義務付けられるようになった。プライベートの集まりでは、ワクチン接種者と恢復者以外が参加する場合、同一世帯以外の最大2名に限定される(全員が接種済み、あるいは恢復者であれば、人数制限はなし)。また、公共交通機関は3Gルールを導入しているが、水曜日からは車内のみならず、地下鉄やSバーンのホームでも適用となり、コントロールが始まる。他にはクラブやディスコでのダンス禁止、役所など公共の建物での3Gルールの導入(これまでは職員に限定)、屋外スポーツでの3Gルールの導入など、ベルリン州はこれで、連邦政府と各州との合意をほぼすべて実施したことになる。
(参考:https://www.rbb24.de/politik/thema/corona/beitraege/2021/12/berlin-schaerfere-regeln-in-kraft-ungeimpfte-weihnachtsmaerkte-c.html)
12月2日,メルケル首相と連邦各州首相による協議が行われ、ドイツ全土における2Gルールの拡大、ワクチン未接種者に対する接触制限、大規模イベントの人数制限等について合意された。ワクチン接種については、病院や介護施設従事者への義務づけがまもなく導入される他、2022年2月を目途に一般市民への義務づけも検討されている。各州で有効な防疫措置については在ドイツ日本国大使館のサイトから。
新型コロナワクチン接種者がウィルスを広め、または自身で感染して重症化することもある。しかし、ベルリンにあるフンボルト大学の研究調査によれば、その可能性は非接種者のそれに比べるとはるかに少ない。同研究[rocs.hu-berlin.de] は、2021年10月11日~11月7日の期間、ロバート=コッホ=研究所が把握した陽性で症状のある接種者と未接種者のデータを分析した。ワクチンの有効性が72%という数値をベースに、1)未接種者が未接種者を感染、2)未接種者が接種者を感染、3)接種者が接種者を感染、4)接種者が未接種者を感染 するという4種の感染路を解析したところ、未接種者は76%も感染を引き起こしており、内、半数以上は未接種者が未接種者を感染している。(下図)
感染の約4分の1は接種者によるものであるが、接種者が接種者を感染する割合はその内わずか9%であった。
新型コロナウィルスのワクチン接種は本人の感染防止のためと思われがちであるが、接種することがいかに他者の感染予防につながるかを新たに明らかにした調査である。筆頭研究者のベン・マイヤー氏(物理学、モデラ―)によれば、接種者と未接種者を分けることが疫学上ウィルスの蔓延防止に有効とされても、そのような防疫措置がどのような社会的緊迫をもたらすかの試算はできない上、新規の変異株オミクロンにもこの数理がどこまで当てはまるかも、現時点ではわからないという。
出典:Ungeimpfte sind wohl an acht von zehn Infektionen beteiligt (rbb24ニュース)
詳細はフンボルト大学の研究発表から。