東洋医学でギックリ腰を防ぐ

東洋医学でギックリ腰を防ぐ

原島慈郎(はらしま・じろう)

6月になり急に暖かくなりましたね☀

日も伸びてこれから更に夏らしい日が続くかと思いますが、最近いらっしゃる患者さんの訴えで多いものが「ギックリ腰」です。ドイツでは Hexenschuss(魔女の一撃)と言われるように、特に前触れもなく起きると思われがちですが、ある条件下だと起こりやすいことが分かっています。

その1つが「気温差」です。

季節の変わり目で一日の温度変化が10℃以上になると、身体全体の血行が悪くなり筋肉の強張りや疲労が溜まりやすくなります。また東洋医学では風寒の邪が首や腰の「血」の流れを阻害して痛みを引き起こしていると考えられています🌀ギックリ腰や寝違えは急性炎症ですが、慢性的な腰痛や肩こりがある方はもともと腰や首の「血」の流れが悪くなっています。なので現在いつもよりも腰痛や肩こりを強く感じている方は要注意です⚠️

さらに、睡眠不足やストレスで自律神経が乱れたり、暴飲暴食・不規則な生活リズム等で内臓に負担が掛かっていることも原因だと考えられています。

厚生労働省の調査によると、日本人が症状を自覚する病気やけがのランキングでは、腰痛が全体の1位をしめています。(2004年〜2022年調べ)

このことからも腰痛は日本人が自覚する症状として非常に多いことが分かります。ただし、一言で腰痛といっても「椎間板ヘルニア」、「脊柱管狭窄」、「坐骨神経痛」など種類はさまざまで、原因も異なります。

国民病とも言われるほど多くの方が悩んでいる腰痛ですが、ギックリ腰はこの中では筋性腰痛に含まれます。まず筋性腰痛とは簡単にご説明すると、筋肉の疲労による腰痛で、ぎっくり腰なんかも筋性腰痛に含まれます。

なってしまったら

休む

まずは無理に動いたり、伸ばしたり揉んだりしないことが大切です。ただずっと寝たきりは回復が遅れやすいので、痛みの出ない範囲では動くことがオススメです。

楽な姿勢を探す

仰向け+膝の下にクッション

横向き+膝を軽く曲げる

冷やす

腫れや熱がある場合は、保冷剤をタオルで包み、15〜20分を1〜2時間おきに患部に当てる

※腫れや熱感が全くない場合は、冷やさずに温めた方がよい場合が多いです。

もしもギックリ腰になってしまったら、以上のことを心掛けると回復が早いです。

【予防と対策】

また誰にでも出来る予防と対策として

  • 同じ姿勢を1時間以上続けない(特に座り姿勢)
  • 適度な運動(1日30分のウォーキングで十分です)
  • 足やお腹を冷やさないようにする
  • 夜更かしを減らし、睡眠の質を上げる

ことをオススメします!

ギックリ腰になる患者さんの大半は再発です💦

同じ痛みを繰り返さないためにも、自分の原因を突き止めて、内側から健康になることを目指しましょう♪


原島慈郎(はらしま・じろう)

日本で10年間鍼灸師として大学病院のペインクリニック科や脳神経内病院、 婦人科疾患専門の鍼灸治療院などで勤務。2022年にベルリンに移住。Heilpraktikerの勉強を始め、2025年にドイツ鍼灸師資格取得。施術の傍ら、デーヤックのニュースレターでコラム「鍼灸のすゝめ」執筆や講演活動を行う。

お問い合わせはこちらから:hari.jiro.t@gmail.com

原島慈郎