2021年8月31日

ドイツでは連邦と州政府の合意により、新型コロナウィルスの更なる蔓延防止のため、2021年8月23日から「3Gルール」の導入が決定した。3Gとは3つのG(geimpft=ワクチン接種済み、genesen=感染後快復済み、getestet=検査済み)を指し、ワクチン接種をしていない、あるいは快復証明がない者は以下の場合、コロナ検査の陰性証明を提示しなければならない。

  • 病院,高齢者・介護施設や障害者支援施設への立ち入り
  • レストラン屋内の利用
  • 屋内イベントやパーティの参加
  • 身体接触のあるサービスの利用(美容院,コスメティックスタジオ,ボディケア等)
  • 屋内スポーツ(フィットネス・スタジオ,プール,その他の屋内スポーツ施設)
  • 宿泊施設の利用(到着時及び滞在期間中は週2回のコロナ検査)

コロナ検査とは24時間以内に行った抗原迅速検査(Antigen-Schnelltest)、または48時間以内に実施したPCR検査である。ただ、ワクチン接種を更に促進するため、これまで無料であったコロナ市民検査(Corona-Bürgertest)が10月11日以降は有料化することも決まっている。例外はワクチン接種が不可能な者,ワクチン接種が一般的に推奨されていない者(特に妊婦,子供や18歳未満の未成年者)で、引き続き無料のコロナ検査を受けることが可能となる。

「7日間指数」が35を下回る市郡では,各連邦州はこの3Gルールを部分的に撤廃することもできる。ハンブルクでは8月29日土曜日より、レストラン、バー、劇場や映画館などの公共施設は3Gに代わって2G(接種済みと快復済みのみ)を選択することができる。2Gルールを適用するレストランや施設には未接種者の利用が実質不可能になる訳だが、経営者は座席数や開店時間の制限から免除されるため、特にバーやクラブでは収益を期待して2Gルールを歓迎する経営者は少なくないとか。他の州でも2Gルールの採用は検討されている。

各州の規定については、 「役立つ情報へのリンク」欄をご覧ください。

参考:
https://www.bundesregierung.de/breg-de/suche/bund-laender-beratung-corona-1949606
https://www.hamburg.de/coronavirus/aktuelles/15357332/3g-modell-2g-ueberblick/
https://www.ndr.de/nachrichten/hamburg/coronavirus/2G-Optionsmodell-in-Hamburg-gilt-Geteilte-Meinungen,corona8652.html

 

コメントは受け付けていません。