鍼灸のすゝめ

気虚(ききょ)

原島慈郎(はらしま・じろう)

こんにちは。夏も過ぎて、すっかり秋の気候になりましたね。秋は東洋医学的に風邪をひきやすい時期になります。理由は乾燥してウイルスが広まりやすいなど、色々ありますが、今回はそんな風邪予防にもつながる話です。

皆さんは「気虚(ききょ)」と言う言葉を聞いたことはありますか?

まず簡単に説明しますと、「気」とは生きていくうえで必要な目には見えないエネルギーのことです。ドイツではQiと書きます。「気虚」とはそのエネルギーが虚する(不足する)という事をいいます。

どんな人が気虚に当てはまるか?

下に挙げたことのうち、1つでも当てはまる方は気虚の疑いがあり、なんとなく元気がない感じの人が当てはまります。

□ 疲れやすい

□ 顔が青白い

□ 手足が冷たい

□ 頻尿

□ 朝起きられない

□ 体調を崩しやすい

□ 風邪によくかかる

□ 声に力がない

□ 集中力がすぐに切れる

よく「気を使う」と言いますが、言葉の通りに気を使うと自分のもっている気を消耗するという事になります。なので職場での人間関係やお仕事、その他さまざまな強いストレスにさらされている人などは東洋医学的に気を消耗して気が不足する、という事になるので気虚の原因になります。

日常生活でも不規則な生活リズム、特に徹夜などするとすぐに気虚になります。

改善するには?

気は色々な要因で不足はしますが、補う事ができます。睡眠や、食事、漢方、鍼やマッサージ、森林浴などです。

僕自身も気を消耗しやすく、疲れが溜まることもあり、自分で鍼灸をしたり、食事や睡眠、運動、特に趣味の登山や散歩をこころがけております。

ツボ押し、お灸でセルフケア

気を補うには足三里(あしさんり)というツボがオススメです。

ツボの場所はこちらです💁‍♀️

押すとズーンと響く場所があると思うので、お灸をお持ちの方はその場所にお灸をしてください。お持ちではない方は親指でグリグリといた気持ちいい強さで10秒間押してみてください。

食べ物

更に気を補ってくれる食べ物もあります。

この季節なら山芋、里いも、さつまいも、米、栗、かぼちゃなど加熱するとホクホクする食べ物が気虚に良いとされています。旬な食べ物を食べるといいですよ♪

是非、最初のチェックリストに当てはまる方、最近疲れを感じる方は参考にしてみてください。


原島慈郎(はらしま・じろう)

日本で10年間鍼灸師として大学病院のペインクリニック科や脳神経内病院、 婦人科疾患専門の鍼灸治療院などで勤務。2022年にベルリンに移住。Heilpraktikerの勉強を始め、2025年にドイツ鍼灸師資格取得。施術の傍ら、デーヤックのニュースレターでコラム「鍼灸のすゝめ」執筆や講演活動を行う。

お問い合わせはこちらから:hari.jiro.t@gmail.com

原島慈郎