認知症への理解を深める

⑦人の名前やモノの名前が出てこない…これって認知症?

デーヤック友の会

「物忘れ」と「認知症」の見分け方と、脳を刺激する記憶術

日常生活で言葉が出てこず、「もしかして認知症では…」と不安を感じたときは、「何が思い出せないか」と「どのように忘れているか」に着目することが大切です。加齢による正常な物忘れと、注意が必要な症状の違いを知り、正しく対処しましょう。

「物忘れ」と「認知症」の見分け方(チェックリスト)

判断項目加齢による「物忘れ」
(心配ないケース)
認知症
(専門医に相談すべきケース)
思い出せない言葉「固有名詞」が出ない
(例: 人の名前、タレント名、店名)
「日常的な名詞」が出ない
(例: ハサミ、メガネ、時計などの名前が出ず「あの切るやつ」「アレ」と言う)
記憶の抜け落ち体験の「一部」を忘れる
(例: 昨日の昼食の献立が思い出せない)
体験の「全体」を忘れる
(例: 昼食を食べたこと自体を覚えていない)
忘れている自覚「思い出せない」という自覚があり、もどかしく感じる忘れていること自体の自覚がない
(取り繕ったり矛盾を否定したりする)
ヒントの効果ヒントがあれば思い出せるヒントがあっても思い出せない
生活への影響メモをとるなど工夫して生活できる日常生活(買い物、料理、金銭管理など)に支障が出る
【ワンポイント解説】人の名前などの「固有名詞」が出てこないのは、脳の引き出しから取り出すスピードが遅くなっているだけであり、多くの場合は加齢による正常な変化です。一方、目の前にある「ハサミ」「メガネ」といった日常品の道具名が出ず、「あれ」「これ」ばかりになる場合は、脳の言語領域の機能低下(語想起障害)が疑われるため、早めの専門医受診が推奨されます。

ヒグビー(Higbee)の理論を使った「記憶術」

アメリカの心理学者ケネス・L・ヒグビー(Kenneth L. Higbee)が提唱した記憶理論を応用し、脳の検索回路を鍛える3つの実践テクニックです。

① 「関連付け」と「視覚化」(Association & Visualization)

名前や単語を「文字」として覚えるのではなく、「具体的な映像」とセットにして脳に記憶させます。

【実践例】「山田さん」なら、大きな山と田んぼの中に立っている姿を頭の中でイメージします。「酒井さん」なら日本酒を持っている姿を想像します。インパクトのあるコミカルな絵ほど、脳に強く刻まれます。

② 「意味付け(有意味化)」(Meaningfulness)

単語単体ではなく、その特徴やエピソードなどの付加情報を足すことで、記憶の「フック(引っかかり)」を増やします。

【実践例】単に「鈴木さん」と覚えるのではなく、「犬好きな鈴木さん」「いつも赤い服を着ている鈴木さん」のように記憶します。フックが多いほど、思い出すための手がかりが増えます。

③ 「検索ルーティン(手がかり探索)」(Retrieval Cue)

言葉が思い出せないときに、脳の検索機能を呼び覚ますためのテクニックです。

【実践例】頭の中で「あ、い、う、え、お…か、き、く…」と五十音順に声を出してみます(「あ」から始まる名前かな?と探す)。頭文字の音に触れることで、錆びついていた脳の回路が一気に繋がり、言葉が引き出しやすくなります。

おわりに

「思い出そうと努力すること」そのものが、脳にとって非常に素晴らしいトレーニングになります。言葉が出てこないときは焦らず、「あいうえお…」と探ってみたり、相手の特徴を思い出したりしながら、脳のストレッチを楽しんでみてください。

ただし、日常的なモノの名前が出てこなくなったり、慣れた道で迷うなど、生活に支障が出る変化が見られる場合は、無理をせず専門医(物忘れ外来など)にご相談ください。

(本原稿は、生成AI(Google Gemini)を活用して作成・編集しています。 )