DeJaK-友の会 概要
設立趣旨
ドイツでは高齢者の支援と介護は、個人のニーズに応じた形でなされるべきものとされています。それは、文化や言語的背景を配慮することをも意味します。
日本語を話す私たちはドイツにおいて非常に小さな少数グループにすぎませんが、文化においても言語においても明確な特殊性を持つグループです。このため、日本人という少数グループに対応し、かつドイツの介護やその他の支援制度を補うべく、文化を配慮した介護・DeJaK(デーヤック)友の会は2012年に設立されました。
ドイツの制度についての情報を収集して日本語で発信し、できるだけ多くの方々と情報を共有できるよう、各地友の会といった既存のネットワークと協力する一方、周辺にコミュニティのない方への情報提供と支援を大きな課題としています。
DeJaK-友の会パンフレット
沿革
2012年2月 | 登録法人e.V.としてボーフム区裁判所に登録 |
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2014年9月 | 日本国大使館による委託調査『ドイツで送る老後』提出、同年6月冊子として発行 |
同年 10月 | 認知症サポーターキャラバンのメイト(講師)養成講習実施、53名のメイト(講師)養成、 全国キャラバン・メイト連絡協議会よりドイツにおけるサポーター講習事務局として公認される |
2015年9月 | 連邦家族高齢者女性青年省の助成を受け、ドイツ全国の邦人に向け、認知症サポーター講座を展開(~2017年8月、延べ講座参加者300名、講演会30回) |
2016年3月 | 介護法制度の改正に伴い、日本国大使館による委託調査『改訂版・ドイツで送る老後』提出 |
2017年4月 | ベルリン・介護支援ボランティアセンター Kompetenzzentrum Pflegeunterstützung と提携合意。3名の日本人ボランティアが講習(32時間)を経て、センターに登録 |
同年 9月 | NRW州による移民対象MSO助成開始、 NRW州により、介護保険法45条の定める日常支援サービス提供団体の認可を受ける |
同年 11月 | KDA-ドイツ高齢者支援委員会-による財団助成を受け、ドイツ初の日本語によるボランティア講習(40時間)実施、25名修了 |
2018年4月 | 『改訂版・ドイツで送る老後』発行 |
同年 10月 | 交流促進の目的で、竹の会(デュッセルドルフ)、ライン=マイン友の会(フランクフルト)、「むすびの会」(フランクフルト)、ライン=ネッカー友の会(ハイデルベルク)、「まほろばの会」(シュトゥットガルト)、ミュンヘン友の会とメーリングリスト『高齢者回覧板』開設。 |
2018年10月 | フランクフルト市カリタスとの提携により、介護保険認定・日本人ボランティアの講習実施(~2019年3月) |
2019年6月 | 第2回ドイツ・キャラバンメイト養成講座開催(ハイデルベルク) 欧州日本ネットワーク・第9回ENJA大会にて、認知症サポーターキッズ講習紹介(ハイデルベルク) |
2021年7月 | 外務省による「海外在留邦人・日系人の生活・ビジネス基盤強化事業」の支援を受けて、ドイツに10の「チームオレンジ・ドイツ」立ち上げ |
2022年12月 | 「備えファイル(Vorsorgeordner)」発行。無料ダウンロード提供開始。 |
2023年2月 | ベルリン州アルツハイマー協会と提携合意。5名がボランティア講習を修了し、日本語話者の認知症の方の訪問ボランティアを同協会を通して正式に開始。 |
組織
デーヤックはドイツ全国で活動する公益法人です。会の所在地はボーフム(NRW州)ですが、定期的な活動は現在、北からベルリン州、ニーダーザクセン州(ブラウンシュヴァイク)、ノルトライン=ヴェストファーレン州(デュッセルドルフ)、ヘッセン州(フランクフルト)、バーデン=ヴュルテンベルク州(カールスルーエ)、バイエルン州(ミュンヘン)の6つの州で行われています。
講演会は上記の州や都市以外でも要請があれば、開催することは可能です。役員をはじめ、地区を担当する理事もすべてボランティアによる運営です。会員数(2024年3月)は正規会員が269名、賛助会員が26名です。
ネットワーク
デーヤックは同じ目的を掲げ、在独日本人の老後を課題とする以下の団体と協力しています。
- 竹の会(デュッセルドルフ)
- ライン・マイン友の会(フランクフルト)
- むすび(フランクフルト)
- ライン・ネッカー友の会(ハイデルベルク)
- まほろば(シュトゥットガルト)
- ミュンヘン友の会(ミュンヘン)
- Caritasverband Frankfurt (Frankfurt)
- Seminar für mehrsprachige Helferinnen und Helfer (München)
- Kompetenzzentrum Pflegeunterstützung (Berlin)
- Silbernetz (Berlin)
- Alzheimer Gesellschaft Berlin (Berlin)
役員紹介(2024年度)
- 会長
- シュペネマン 望(兼ベルリン州地区)
- 副会長
- 札谷 緑(兼広報)
- 副会長
- 江井 久実子(兼ヘッセン州・ラインラント=プファルツ州地区)
- 会計
- 高原 敦子
- 書記
- エアヴィック 妙子
- 理事
- ヒースタント 智子(ベルリン州地区)
- 理事
- 菊地 弘美(ニーダーザクセン州地区)
- 理事
- 花田 久美子(ノルトライン=ヴェストファーレン州地区)
- 理事
- 橋詰 いづみ(バーデン=ヴュルテムベルク州州地区)
- 理事
- 衣川クリュースピース 富士子(バイエルン州地区)
- 名誉会長
- 渡辺レグナー 嘉子(2018年10月逝去)
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