鍼灸のすゝめ
冷えは万病の元
人間は体温が1度下がると免疫力は30~40%低下すると言われています。そして体温は欧米人は約37℃前後、日本人は36℃前後とされ、約0.7℃度の差があります。(※個人差あり) このようにそもそも日本人は欧米人に比べて基礎体温が低めなのに、近年は更に日本人全体の体温が低下傾向だというデータもあることから、冷えからおきる問題、そして体温を高めるコツを今回はお伝えしたいと思います。
冷えると何が起きる?
免疫力が低下するということは、生理的な機能の低下や様々な病気のリスク増加につながります。以下、冷えが体に引き起こす代表的な問題を挙げます。
血流の低下
体が冷えると血管が収縮し、血流が悪くなります。これにより、手足の末端部分への血液供給が不十分になり、冷えを感じやすくなります。
免疫機能の低下
体温が下がると免疫系の機能も低下し、感染症にかかりやすくなる可能性があります。
筋肉のこわばりや痛み
冷えによる血流の低下は、筋肉の緊張やこわばりを引き起こし、場合によっては痛みを伴うことがあります。
関節痛
冷えが関節周囲の血流を悪化させることで、関節痛やリウマチの症状を悪化させることがあります。
消化機能の低下
体が冷えると消化器系の血流も低下し、消化機能が弱まることがあります。これにより、胃腸の不調や食欲不振を引き起こすことがあります。
代謝の低下
体温が下がると基礎代謝も下がり、体重増加のリスクが高まることがあります。
不眠症
体が冷えると寝つきが悪くなったり、夜中に目が覚めやすくなったりすることがあります。
皮膚の問題
冷えによる血流の低下は、皮膚の乾燥や荒れ、色素沈着を引き起こすことがあります。
心血管系のリスク増加
長期的な冷えは血管の収縮を引き起こし、高血圧や心血管系の疾患のリスクを高めることがあります。
食事で解決
体温を上げるためには、体を冷やしてしまう生活習慣を無くすことも重要です。食事としては身体を温める食べ物を摂り、逆に身体を冷やす食べ物を摂らないように気をつけましょう!
ズバリ!身体を温める食べ物の特徴は地面の下にできる野菜、色の濃い食材、冬が旬の食材です🥕特に生姜はオススメですし、他にも発酵食材も身体を温めてくれる作用があります。
逆に身体を冷やす食べ物の特徴は、地面の上にできる野菜、色の薄い食材、夏が旬の食材🥒
運動で冷え解決
欧米人が日本人に比べ、体温が高い理由として大きく筋肉量の差が考えられています。やはり筋肉量が多い人ほど体温が高く、筋肉量が低い人ほど体温が低い傾向にあるようです。
そして大きな筋肉はお尻や下半身に集中してます!なので冷えが気になる方で運動が嫌いもしくは苦手な方はまずは1日1回、体温を上げるために
・ウォーキング1日15分、
・踏み台昇降2分間
を行ってみてください。
ツボで冷え解決
関元(かんげん)というおへそから指4本下にあるつぼが冷えには効果的です。優しく押したり、撫でたり、お灸をお持ちの方はお灸、もし無い方はカイロや湯たんぽで温めることもおすすめです。その他にもこのつぼは胃腸の働きを改善し、下痢や便秘を和らる効果もあります。

まとめ
このように、体を冷やす食べ物は避ける、適度な運動を心がける、ツボで対策をするを意識してみてください。そして、そもそも薄着をしない、外に出るときは腹巻や厚手の靴下を履くなどして体を冷やさないよう気をつけることも大切です。
健康維持、または不調の改善のために冷え対策は必要不可欠となります。皆さんも万病の元の冷えを取り、元気に春の訪れを待ちましょう。
原島慈郎(はらしま・じろう)
日本で10年間鍼灸師として大学病院のペインクリニック科や脳神経内病院、 婦人科疾患専門の鍼灸治療院などで勤務。2022年にベルリンに移住。Heilpraktikerの勉強を始め、2025年にドイツ鍼灸師資格取得。施術の傍ら、デーヤックのニュースレターでコラム「鍼灸のすゝめ」執筆や講演活動を行う。
お問い合わせはこちらから:hari.jiro.t@gmail.com
