活動概要
自分の心身の健康を守ることは、とても大切なことです。ドイツの医療は進んでいて、安心して任せられる、というイメージもありますが、ちょっと体調を崩して医療機関を訪れることになると、時として言葉のハードルだけではなく「日本ではこうだったのに?」と戸惑うことがあります。
きちんと公的保険に加入しているのに使えない薬がある、手術して日も浅いのに退院の話が出る、プライベート保険なのに保険で検査がカバーされない、よく分からずに黙っていたら診察が終わってしまった、薬の用量が多い気がする、抗生物質が処方されない… 等など。でも、例えばドイツの平均入院日数は決して短い訳ではなく、OECD諸国の中では2番目ぐらいに長いということをご存知ですか? 実は日本とドイツの医療制度には各々納得の背景と理由があります。今回は医療に関する日本とドイツの違いから「ドイツではどうして?」の疑問に答えていきたいと思います。(馬場先生より)
今回の講演の題目は、会員の方々の声から企画が生まれ、日本とドイツの両方の医療に長く携わられてご経験の豊富な馬場先生にお話をいただくという絶好の機会となりました。できるだけ、参加者の疑問などを拾っていただくようにもお願いしています。
ドイツに住んでいる私たちにとっては、日本にいるとき以上に自分の健康を意識するだけでなく、医療のシステムについても知っていくことが大切です。知識を持って、積極的にプラス思考で日々を過ごしていきましょう。
講師:馬場恒春氏(内科医/デーヤック会員/JAMSNETドイツ代表)